豊国神社(千畳閣)
この建物は1587年に、豊臣秀吉公が政僧・安国寺恵瓊に命じて建立したもので、俗に千畳閣といいます。
桃山時代の豪放なもので重要文化財であり、秀吉の気風をよく現した建物ですが、建設途中秀吉公の急死によって工事が中止されたため、御神座の上以外は天井が張られておらず、板壁もない未完成のままの状態で現在に至っています。江戸時代、既にここは交流の場・納涼の場として人々に親しまれていたようで、大きな柱には当時の歌舞伎役者一行の名や川柳などが記されています。明治の神仏分離令により仏像は大願寺に遷され、秀吉公を祀る豊国神社となりました。
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